2017年02月

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2017年2月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:5220ページ
ナイス数:63ナイス

似ている英語似ている英語
読了日:2月2日 著者:おかべたかし
日本会議の研究 (扶桑社新書)日本会議の研究 (扶桑社新書)
読了日:2月4日 著者:菅野完
女子学生はなぜ就活で騙されるのか 志望企業全滅まっしぐらの罠 (朝日新書)女子学生はなぜ就活で騙されるのか 志望企業全滅まっしぐらの罠 (朝日新書)感想
『女子学生は〜』というタイトルでは勿体ない。女子学生の目には止まるだろうが、男子学生が自分には関係のない本だと思い込んでしまうだろう。(実際に宣伝効果としてどうだったのかは見当もつかない) 本書は学生の持ってしまいがちな「就活の常識」が、周りから植え付けられた先入観や古い情報、必ずしも学生に親身ではない就活サイトや採用する企業の商業的な思惑、勘違いなどから構成されがちであることを指摘している。就職の歴史上、女子学生はことさら気をつけねばならないが、決して女子学生にしか当てはまらないことばかりではない。
読了日:2月6日 著者:石渡嶺司
Sherlock: A Study in Pink Audio Pack (Scholastic Readers)Sherlock: A Study in Pink Audio Pack (Scholastic Readers)感想
以前読んだリーダーズがあまりにも退屈だったので食わず嫌いしてきたが、本書は楽しめた。文章が易しくお上品になっているので、字幕にかじりついてドラマを観ている身としては「ああ、あれがこうなるのか」と感心する。元のままでは言葉足らずと思ってか、説明的になった台詞もある。なぜかついでにジョンの射撃の腕も上がった。
読了日:2月6日 著者:PaulShipton
新装版 ムーミン谷の冬 (講談社文庫)新装版 ムーミン谷の冬 (講談社文庫)
読了日:2月7日 著者:トーベ・ヤンソン
新装版 ムーミン谷の仲間たち (講談社文庫)新装版 ムーミン谷の仲間たち (講談社文庫)感想
各章ごとに登場人物や時間設定が異なる短編集である。穏やかな「しずかなのがすきなヘムレンさん」が一番好き。ムーミン一家が「クリスマス」を何か恐ろしいものの到来と勘違いし、「クリスマスさま」への贈り物まで用意する「もみの木」も、読者である人間の風習とムーミンの世界が絶妙に溶け合っていてほっこりした。が、続く解説にて訳者が特定の作品を名指しして「どうやら失敗作」などとのたまっているのは何様なのだろう。その作品も気に入っていたので、極めて心外だった。
読了日:2月7日 著者:トーベ・ヤンソン
新装版 ムーミンパパ海へいく (講談社文庫)新装版 ムーミンパパ海へいく (講談社文庫)
読了日:2月9日 著者:トーベ・ヤンソン
新装版 ムーミン谷の十一月 (講談社文庫)新装版 ムーミン谷の十一月 (講談社文庫)
読了日:2月10日 著者:トーベ・ヤンソン
聖書の英語の物語 (生活人新書)聖書の英語の物語 (生活人新書)感想
欧米の記事や著名人の発言から、旧約聖書を背景に持つ言い回しなどを紹介する本。「石に書かれる」と絶対的な掟、「壁に書かれる」と不吉の前兆、などなど。海外新聞の類をほとんど読まないので実態は知らないが、グローバル化と他宗教への配慮が、読み手の聖書知識を前提とするこのような言い回しを公共メディアから消していってしまうようなことはあり得ないだろうか?もしあり得るならばそれは、英語を使って生きる人々の多様性への優しい心遣いだと感心すると同時に、ある豊かな文化の自己犠牲でもあるので、とても残念に思う。
読了日:2月11日 著者:石黒マリーローズ
Sherlock: The Hounds of Baskerville Audio Pack (Scholastic Readers)Sherlock: The Hounds of Baskerville Audio Pack (Scholastic Readers)
読了日:2月16日 著者:PaulShipton
Sherlock: The Sign of Three (Scholastic Readers)Sherlock: The Sign of Three (Scholastic Readers)感想
ピンクからバスカヴィル、三の兆候へと、ひとつずつレベルが落ちていくのは何故なのだろう。レベル2となると、さすがに物足りなかった。シャーロックの少し寂しげな表情を拾ってくれたのは嬉しい。
読了日:2月17日 著者:FionaBeddall
人生論 (岩波文庫)人生論 (岩波文庫)感想
トルストイはマイルールで「未読でも買っていい作家」に分類されていたのだが、本書に関しては軽率だったと感じた。冒頭の科学者批判と苦痛を主題とする終盤は興味深く読めたが、それ以外の大部分は三歩進んで二歩下がるような同じ主張の繰り返しが続き、疲れて読むのにかなりの日数を要した。読むのが早すぎたのだと思う。
読了日:2月18日 著者:トルストイ
謎解きはディナーのあとで 2謎解きはディナーのあとで 2感想
軽快、軽妙とはまさにこのシリーズのための言葉のように思う。第一巻を最後に読んでから半年近いが、各巻、各編の繋がりはとても緩いので基本的にどこから読んでも同じように楽しめる(影山の暴言がヒネリを加えてエスカレートしていく様子などは順に読む楽しみだが)。短いながらも構成に一工夫仕込んであり、しかも続編への期待も残す最終話「完全な密室などございません」が一番好き。 同じ名前の別人が間を空けずに登場して混乱を招くのと、影山の敬語が時々おぼつかないのは何とかしてほしい。
読了日:2月18日 著者:東川篤哉
謎解きはディナーのあとで 3謎解きはディナーのあとで 3
読了日:2月19日 著者:東川篤哉
わが町・新宿わが町・新宿感想
紀伊國屋書店創業者による個人の回顧録でありながら、新宿史に深く根ざしている。とはいえ時系列順の章立てでもなければ、文章が理路整然としているわけでもなく、曖昧な記憶に頼った記述もあるようで、やはり手記の類である。
読了日:2月20日 著者:田辺茂一
小僧の神様―他十篇 (岩波文庫)小僧の神様―他十篇 (岩波文庫)感想
恥ずかしながら志賀直哉初読。子供時代、日本語の手本として冒頭部の書き写しをさせられた「城の崎にて」も収録。数多いる名手の中でなぜ志賀が手本に選ばれるのかは未だ分からないが、一文が短く簡潔だからだろうか、とても読み易かった。外国語から翻訳された文章とは対極的な文体だと感じた。 また内容も読んでいて心地良く、普段特に意識することのない人間というものへの好感が、自分の奥底からじんわりと溢れ出てくるような気がした。
読了日:2月22日 著者:志賀直哉
啄木詩集 (岩波文庫)啄木詩集 (岩波文庫)感想
『あこがれ』からの詩は学のない者にはあまりに難しく完全にお手上げであったが、「海の怒り」の頭に出てくる「一日(ひとひ)のつかれを眠りに葬(はふ)らむとて」という表現だけは強く印象に残った。 「『あこがれ』以後」の章にはお気に入りが多数。寂しさの上品な吐露とも取れる雰囲気に胸が疼いた「蟹に」「馬車の中」「泣くよりも」の三作と、「祖父」「拳」が好き。また「白い鳥、血の海」の持つ不気味な不可解さはいかにも夢の世界なのだが、なぜか繰り返し読んでしまう。
読了日:2月22日 著者:石川啄木
一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集 (新潮文庫)一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集 (新潮文庫)感想
近頃では物語の中で起こるイベントがいかに劇的であるかが、作家の腕を測る重要な物差しの一つとなっている。しかし他愛ない日常の中で気づかぬ間に流れ去ってしまう心の機微をどうにか掬い上げ、言語化することこそが文学者の務めであると思う。『一握の砂』の序文には「斯ういふ様な想ひは、俺にもある」と、啄木の歌への共感が綴られている。書かれているのはありふれた心の動きであるのに、自分で言葉にしたことはないので、とても美しく新鮮なものとして飛び込んでくるのだ。「飴売のチヤルメラ聴けば うしなひし をさなき心ひろへるごとし」
読了日:2月23日 著者:石川啄木,金田一京助
紙つなげ!  彼らが本の紙を造っている紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている感想
震災に立ち向かう職人たちのドキュメンタリーとしても胸を打たれたが、本を見るための視点を新たに与えられた衝撃が大きい。145頁の「講談社が若干黄色、角川が赤くて、新潮社がめっちゃ赤。…出版社は文庫の色に『これが俺たちの色だ』っていう強い誇りを持っているんです」という文章を読んで、慌てて本棚に飛びついた。岩波は最も美しい表紙デザインを持ち、角川のはやたらとピンクで、新潮は字が大きくてスピンが付いている……というだけではなかった。これまで気にしたこともなかったが、確かにページの紙の色も質感も全然違って、面白い。
読了日:2月25日 著者:佐々涼子
新聞力: できる人はこう読んでいる (ちくまプリマー新書 263)新聞力: できる人はこう読んでいる (ちくまプリマー新書 263)感想
このところ新聞を開くのが億劫になっているので、読みたくなりそうな本を。記事を写したり、纏めたり、再構成したりする新聞ノートは色々なところで推奨されているが、記事に対する質問を書き留める「質問力ノート」というアイデアに唸った。「漠然と新聞記事を見るのではなく、池上彰さんが目の前にいたら、何を聞こうかという姿勢で、つねに質問を考えながら読んでいく」(55)むむむ、なるほど〜〜……。一家に一人の池上氏、是非、欲しい。
読了日:2月25日 著者:齋藤孝
本屋稼業本屋稼業感想
「ボクは本屋の景色が好きなんだ」という田辺の想いは、前川國男に本社ビルの設計を依頼するという無茶の大きな原動力となった。この言葉、とてもよくわかる。本が好きなのは勿論のこと、本の並ぶ空間がたまらなく好きで、中でも紀伊國屋の空間は他の有名チェーンのそれより私の肌に合う。今でも田辺の「本屋好き」が息づいているからなのかもしれない。 彼を経営面で支えた松原に関して印象に残ったのが洋書販売の取っ掛かりだ。洋書は欲しいが予算がないという大学に、自ら寄付をすることで土壌を作った。流れに乗るだけが商売ではないのだ。
読了日:2月25日 著者:波多野聖
(046)「本が売れない」というけれど (ポプラ新書)(046)「本が売れない」というけれど (ポプラ新書)感想
『…けれど、実はそうでもない』と続くのではない。実際に、既存のルートでは最早売れないのだ。だが幻の「読書離れ」やアマゾン、ブックオフ、図書館、書店の大型化、電子書籍再販制度等々、いずれかを敵に仕立てて非難したところで、売れるようにはならない。すべてがもつれ合って悪循環の中にあるのだ。人や地域と同様に書店も「ミドルクラス」が激減した、という指摘にハッとした。出版問題を考える時、つい流通と書籍にばかり注目してしまうが、本は読者、即ち人間のためにある。出版業界の内部では決して完結しない、世の中の問題なのだ。
読了日:2月27日 著者:永江朗

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