2016年10月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2071ページ
ナイス数:40ナイス

五年ぶりに再読。軽い文体と洒落たデフォルメの効いた人物設定によって、実はしっかりと書かれているミステリを包み、いわゆる本格推理には決して興味を持たないような人々をも招き入れる作品である。それがヒットの一因だと思う。前半部分で全ての情報が読者(と影山)に開示されるので、影山が聞いた話だけで謎を解き明かすように、読者も読んだ情報(しかもかなり簡潔に書かれている)から推理ができる。ただ個人的には、さあ考えるぞという気持ちで読み始めたい種類の作品ではなかった。
読了日:10月1日 著者:東川篤哉

読了日:10月4日 著者:山田真哉

再々読。この手の本はあまり読まないが、本書はなぜか手元に置いておきたい一冊で、珍しく著者の講演会に参加したこともある。書いてある内容だけでなく、文体や文字組み、厚みなど本自体の読み易さにも、疲れた時に寄り添われるような安心感があると思う。ただ、これは「備え」のための本であって、今まさに過大な困難に打ちのめされている人には、重荷になるような気がする。これまでは読み飛ばしていたようで記憶にないが、今回は「十億の人に十億の母あらむも わが母にまさる母ありなむや」という暁烏敏の言葉が心に残った。
読了日:10月4日 著者:渡辺和子

タイトルからしてユダに優しい。ひいては罪人に優しく、読んでほっとさせられる本である。個人的にはユダにも救いがあり得て欲しい。ユダというキャラが好きだから、というのではない。裏切りや自殺など、その理由をどう考えるかに関わらず「ユダに救いがないのは当然」と断定するのでは、徴税人や病人を「罪人」として区別、排除したイエス当時のユダヤ社会の構造が、二千年以上を経た教会内部へ忠実に受け継がれている証となってしまう。本書の終章は私の代弁だと思った。ユダは救われなかったかもしれない、が、それは我々には分からないことだ。
読了日:10月6日 著者:荒井献

読了日:10月7日 著者:ミヒャエル・エンデ

読了日:10月8日 著者:ミヒャエル・エンデ

読了日:10月14日 著者:北野武

読了日:10月23日 著者:ヨハネ・パウロ二世

読了日:10月26日 著者:EmilyRodda

読了日:10月30日 著者:郡司隆男
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