2016年01月

image


2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2079ページ
ナイス数:20ナイス

ローマ法王―世界を駆けるヨハネ・パウロ2世 (岩波ブックレット)ローマ法王―世界を駆けるヨハネ・パウロ2世 (岩波ブックレット)感想
ヨハネパウロ二世の海外訪問の勢いが抜きん出ていたのは知っていたが、ほんの三代前(しかもその内一人は任期一ヶ月だった)の頃には、教皇が列車でローマ市外を訪れただけで大騒ぎになったというので驚いた。
読了日:1月5日 著者:宮平宏,藤谷健
[図解]池上彰の 世界の宗教が面白いほどわかる本 (中経の文庫)[図解]池上彰の 世界の宗教が面白いほどわかる本 (中経の文庫)感想
池上氏の著作は分かりやすいものばかりだが、本書は特にライトで読みやすかった。歴史や国際政治を扱う新書等でしばしば取り上げられるイスラームキリスト教ユダヤ教に加え、仏教ヒンドゥー教神道も説明されている。特に日本の二宗教はのちのち学びたいと思っているので、よい入門になった。
読了日:1月5日 著者:池上彰
気品ある生き方のすすめ (講談社プラスアルファ文庫)気品ある生き方のすすめ (講談社プラスアルファ文庫)感想
90年代初頭の出版だが、やや古臭さは否めない。ある女性が本書を読んで、このような理想の女性像の押し付けこそが女性を苦しめてきたのだと怒り出しかねないような記述がいくつかある。個人的にはこのようなお嬢さんの姿は魅力的であるし、こうなってみたいとも感じた。
読了日:1月5日 著者:浜尾実
池上彰が聞いてみた―「育てる人」からもらった6つのヒント池上彰が聞いてみた―「育てる人」からもらった6つのヒント感想
教育者の中でも先生(教諭)というのは、特に大変な職業である。あらゆる職が「大変」であることは確かだが、学校は幼少青年期の人々が家庭の次に長い時間を過ごす空間であり、「先生」の振る舞いは生徒の人格に直接影響すると言っても過言ではないだろう。先生というのは単に知識を与える存在ではないのだと思う。 「先生はこうあらねばならぬ」よりも「社会が先生方を支えるべき」という点に重きを置く王貞治氏の章が印象に残っている。
読了日:1月18日 著者:池上彰
笑う哲学 (ちくま文庫)笑う哲学 (ちくま文庫)感想
解説に「哲学のはじまりを、職業哲学者はかくす。そして体系をつくって、そのうしろにかくれる(211)」とあり、なるほどと思った。南氏の場合「はじまり」が明らかにされていて、しかもそれは身近な出来事なのだ。初めはこれが哲学なのか?と首を傾げたが、その時念頭にあった「哲学」は名詞であり、南氏のは動詞の「哲学する」なのだろう。カタカナを多用した独特の文体で、軽快で飽きさせない文章のパワーを感じた。
読了日:1月22日 著者:南伸坊
新装版 ムーミンパパの思い出 (講談社文庫)新装版 ムーミンパパの思い出 (講談社文庫)感想
ムーミンパパの持つ、発想や価値観のぶっ飛び加減や、謎の自信に裏打ちされたある種の落ち着きのルーツを垣間見ることができるエピソード。執筆者自身、この手記にはある程度の誇張が混ぜ込んであるかもしれないという含みを持たせており、読み聞かせを聴く子供たちとともにパパの掌に載せられる体験ができる。 ここまでのシリーズを読んできて強く感じたのは、ムーミンママの桁外れな強さ、スナフキンの意外な子供らしさ、ヘムル族の疎まれ方、翻訳者が統一されていないことの弊害などである。
読了日:1月25日 著者:トーベ・ヤンソン
池上彰の「経済学」講義 歴史編  戦後70年 世界経済の歩み池上彰の「経済学」講義 歴史編 戦後70年 世界経済の歩み感想
表紙に中文字で書いてある通り、「経済学 歴史編」というよりも「経済にまつわる歴史」の本。先に読んだ『ニュース編』よりも読みやすいが学生への問いかけが少なく、折角の講義形式なのにと勿体無く感じた。 日本の経済や技術の発展はつい最近のことだというのは知っていたが、清潔さもそうであったとは驚きだ。「国民性」という言葉があるが、意外と歴史の浅い国民性は多いのかもしれない。全体的に面白く読めるが、社会主義についての後ろ2章は特に興味深い。
読了日:1月28日 著者:池上彰
悲劇と福音―原始キリスト教における悲劇的なるもの (Century Books―人と思想)悲劇と福音―原始キリスト教における悲劇的なるもの (Century Books―人と思想)感想
マルコからヨハネの順にイエスに関して強調される性質が「人性」から「神性」へ移っているように感じていた。本書を読んでそのような印象を受ける原因の一つは、本書終盤で述べられているように非悲劇化が進んでいるからなのだと感じ、腑に落ちた(佐藤氏の主張ではない)。ユダの死に関する記述の信憑性はマタイよりも使徒言行録の方にあるとする点も新鮮であった。 謝辞に「喪の作業」と福音書を絡めた優秀なレポートを書いた学生の名がある。教える立場の者を感動させるのは理想の学び手だ。憧れずにはいられない。
読了日:1月28日 著者:佐藤研
たのしいプロパガンダ (イースト新書Q)たのしいプロパガンダ (イースト新書Q)感想
暴力シーンの多い映画やアニメなどを好む人自身を暴力と関連づけるのは、短絡的すぎる。この考えは基本的に変わっていない。しかし本書を読んで、娯楽作品が(製作側の意図ではないかもしれないが)実際に人々の心を動かしていくこともあるので、そのような視点をまったく捨ててしまうことも危険なのではないかと感じた。 本書で紹介されているディズニーのプロパガンダ作品を見たが、自国が揶揄されているにも関わらず、やはり面白かった。
読了日:1月29日 著者:辻田真佐憲

読書メーター