2015年11月

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2015年11月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:4112ページ
ナイス数:73ナイス

キリストにならってキリストにならって感想
「『ああ、私がなお善を続けていくことができるものだと知ったならば……』『もし知ったならばしたいと思うことを、今なせ。そうするなら、おまえは安心を得るであろう』」(1巻25:8)
読了日:11月2日 著者:
火花火花感想
憧れの人のようになりたいと思っているのに、自分とその人とでは明らかに違っていて近づきようがなく、むしろ互いの歩む道はどんどん離れていく。決して暗い結末ではないが、そんな寂しげな印象を受ける物語だった。ラストはまるで「オチ」のような滑稽な内容でありながら、物語の大切な一部分として真摯に真剣に書かれており、著者の神谷魂を感じた。 文学音痴なので、純文学=昔の文豪という誤ったイメージを持っていた。これを機に最近の作品も読んでみたい。
読了日:11月7日 著者:又吉直樹
言葉尻とらえ隊 (文春文庫)言葉尻とらえ隊 (文春文庫)感想
何かを見聞きした時のモヤモヤは、自分でもその正体を掴みきれていないのに、他人に説明し難いものだ。この種のコラムには、それを的確な言葉で代わりに説明して貰える爽快感がある。それにしても、あれから2年、3年も経ったなんて!表紙が良い。
読了日:11月8日 著者:能町みね子
動物農場: 付「G・オーウェルをめぐって」開高健 (ちくま文庫)動物農場: 付「G・オーウェルをめぐって」開高健 (ちくま文庫)感想
再読。あるポーランド人がこう語ったらしい。「わが国とわれわれのことが書いてあるのだと思いましたね。『動物農場』も『一九八四年』も、二つともです。」(178)同感である。「わが国とわれわれ」を「全て人間が複数いるところ」と言い換えたい。 人間はある人物、国家、思想、体制等を批判し、自ら考えることができるつもりになっている。しかし実は愚かな動物たちのように、時間をかけて考え方や記憶を塗り替えられているに過ぎない気がして、恐ろしくなる。これら二作品で描かれるのは個人ではなく「人々」、巨大な群衆であるように思う。
読了日:11月8日 著者:ジョージオーウェル
カタロニア讃歌 (岩波文庫)カタロニア讃歌 (岩波文庫)
読了日:11月17日 著者:ジョージオーウェル
家庭-愛といのちのきずな〈ペトロ文庫〉家庭-愛といのちのきずな〈ペトロ文庫〉
読了日:11月17日 著者:教皇ヨハネ・パウロ二世
読書について 他二篇 (岩波文庫)読書について 他二篇 (岩波文庫)感想
読書を勧めるキャッチコピーに「視野が広がる」や「批判的な思考力がつく」などというものは多い。しかしただ文字を上から下、右から左へと眺めるだけでは何も身につかず、そのどちらも達成できない。これは自分の読書を通して日々感じていることだ。ショーペンハウエルはそれに加えて、読み流さずに知識を手に入れたとしても、自発的な思索に至らなければ取るに足らぬソフィストだと指摘する。それにしても、「最近の○○はイカン」という話題は古今東西尽きないものだ。果たして人類は成長しているのかと疑ってみたくもなる。
読了日:11月18日 著者:ショウペンハウエル
南総里見八犬伝〈1〉妖刀村雨丸南総里見八犬伝〈1〉妖刀村雨丸感想
山本氏の絵を見たいばかりのジャケ買いだったが、内容が予想以上に面白く引き込まれた。登場人物が老若男女皆魅力的だ。このシリーズだけで終わらせるのは勿体無いので、児童書でないものも読んでみたい。
読了日:11月21日 著者:滝沢馬琴,浜たかや
『ふしぎなキリスト教』と対話する『ふしぎなキリスト教』と対話する感想
『ふしぎなキリスト教』は、本よりも先に批判サイトを読んだため著者もろとも毛嫌いしていたが、本書を店頭で見かけて批判本ならばと挑戦した。本書の著者は攻撃的な批評は一切していない。ある部分は褒めちぎり、ある部分は訂正し、ある部分は別の説や自分の考えを述べるなどしていて、得るものが多いだけでなく気分もよい読書だった。終盤のヴェーバー話は『ふしキリ』から離れてしまっていると思うが。7章の罪に関する部分は繰り返し読みたい。
読了日:11月23日 著者:来住英俊
霊操 (岩波文庫)霊操 (岩波文庫)感想
漠然と「祈りなさい」と言われても取り掛かりづらいが、ここまで具体的に示されれば、なるほど祈りに入りやすいような気がする。解題を読む限り、霊操は日常的に繰り返すというよりも特定の期間に集中して行うイベント的なものなのだろうか。「荒みのうちにある人は次のように考えるべきである。主は試練として自分を生来の能力だけに残しておかれ、敵の種々の先導や誘惑に自分の能力だけで抵抗するようにさせるのである」(265-266)というくだりには心を打たれた。
読了日:11月25日 著者:イグナチオ・デ・ロヨラ,門脇佳吉
ヨーロッパ文化と日本文化 (岩波文庫)ヨーロッパ文化と日本文化 (岩波文庫)感想
「われわれは〜だが、日本人は〜」という形でヨーロッパと日本の風俗を比較する。日本文化と言っても現代の日本とは異なるので、ヨーロッパだけでなく当時の日本を知るという意味でも興味深い。 驚いたのが6章1「(ヨーロッパの)食卓でフォークを用いる慣習は十七世紀になってから始まったもので、それまでは手づかみであった」という点。古くから現在まで続く箸の文化を誇らしく思った。日本は16世紀から既に堕胎天国だったのか。
読了日:11月25日 著者:ルイスフロイス,岡田章雄
ニセドイツ〈1〉 ≒東ドイツ製工業品 (共産趣味インターナショナル VOL 2)ニセドイツ〈1〉 ≒東ドイツ製工業品 (共産趣味インターナショナル VOL 2)感想
東独は世界史を学ぶだけでは謎に包まれた存在だ。知人が読んでいたので気になり、真面目な資料を読むより先に本書を手に取った。今では走るダンボールことトラバントがかわいくて仕方がない。ここまで興味が湧いたのは、駄洒落を織り交ぜたコミカルな語り口に依るところが大きいだろう。続きを読むのが楽しみだ。
読了日:11月26日 著者:伸井太一
南総里見八犬伝〈2〉五犬士走る南総里見八犬伝〈2〉五犬士走る感想
世四郎と音音(おとね)のインパクトが大きい。散り際に感動した後にビックリ展開が待っていたからだ。初めは何でもありかと天を仰いだが、思わず読み返しているうちに好きになった。 それにしてもかなりの血が流れる物語なので、何年生程度対象なのかが気になる。子供時代に読んでいたら夜魘されたと思う。
読了日:11月27日 著者:滝沢馬琴,浜たかや
南総里見八犬伝〈3〉妖婦三人南総里見八犬伝〈3〉妖婦三人感想
美男美女が盛り沢山の作品だ。特に少女と見紛う美少年が二人……中性的な人に魅力を感じるのは、サムライの時代から同じだったのか。
読了日:11月28日 著者:滝沢馬琴,浜たかや
南総里見八犬伝〈4〉八百比丘尼南総里見八犬伝〈4〉八百比丘尼感想
後半、犬士たちが集結してからの鮮やかな展開は読んでいて爽快だった。しかし玉梓との戦いはフェードアウトしたきりなのでモヤモヤが残る。他のバージョンでは語られているのだろうか?
読了日:11月29日 著者:滝沢馬琴,浜たかや
老境について (1950年) (岩波文庫)老境について (1950年) (岩波文庫)感想
慣れぬ歴史的仮名遣いのため、あまり内容が頭に入ってこなかった。現代仮名遣いのものを読み直す予定。
読了日:11月30日 著者:キケロ

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