2015年10月

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2015年10月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3505ページ
ナイス数:56ナイス

星の王子さま (新潮文庫)星の王子さま (新潮文庫)感想
タイトルや表紙のイラストだけは昔から知っていたが、ようやく初読。聖書的な雰囲気を強く感じて驚いた(だからと言って、王子さまとイエスを結びつけようとは思わないが)。王さまのエピソードが気に入った。
読了日:10月2日 著者:サン=テグジュペリ
池上彰の「経済学」講義 ニュース編 覇権をめぐりお金が武器に池上彰の「経済学」講義 ニュース編 覇権をめぐりお金が武器に感想
石油の1章とリーマンショックの3章が特にためになった。最も印象に残ったのは総選挙解説のオファーの話(笑)。抜群の話題性という点で素晴らしい人選だと感心してしまった。 文章が平易なのに加えて、注釈や太字なども非常に親切。贅沢を言えば索引が欲しかった。
読了日:10月3日 著者:池上彰
日本人の英語 (岩波新書)日本人の英語 (岩波新書)感想
『東大教師が新入生にすすめる本』に度々登場していたので手に取った。日本人の陥りやすいミスや、文法上間違いではないが不自然な部分を指摘し、より洗練されたネイティヴの英語に置き換える。不適切な文章の例を読みながら、直すべき点を探すのも面白かった。 著者が日本語で「日本語が嫌い!」と叫んでしまったエピソードを読み、自分は英語学習と言いながら日本語世界から一歩も出ていなかった事実に思い至り反省した。かつて「えいご漬け」というゲームがあった。学習にまず必要なのは自分自身を英語世界に漬け込むことに違いない。
読了日:10月7日 著者:マーク・ピーターセン
沈黙 (新潮文庫)沈黙 (新潮文庫)
読了日:10月8日 著者:遠藤周作
サルヴィフィチ・ドローリスサルヴィフィチ・ドローリス
読了日:10月9日 著者:ヨハネ・パウロ二世
史的イエスと『ナザレのイエス』史的イエスと『ナザレのイエス』感想
タイトルに『ナザレのイエス』が入っているが、内容はベネディクト16世の著作について論じたというよりも、その出版をきっかけに史的イエスという研究を再考したという雰囲気だ。本書のトップバッター・佐藤氏の文章はいつも刺激的で、新しい視点を提供してくれる。
読了日:10月10日 著者:
子どもたちへの手紙―教皇ヨハネ・パウロ二世子どもたちへの手紙―教皇ヨハネ・パウロ二世感想
近現代には、特にアメリカで、イエスが子供たちに囲まれて笑顔で語っているというような絵が多く描かれるようになった。本書の最後に書かれた教皇が子供たちに語りかけた言葉を読むと、なんだかそのような光景が思い浮かぶ。 ところで、何歳くらいの「子ども」を対象に出版された本なのだろう。絵本並みに大きな文字が使われているが、表現や漢字は難しめだった。
読了日:10月14日 著者:ヨハネ・パウロ2世,カトリック中央協議会
イエスの言葉ブッダの言葉イエスの言葉ブッダの言葉感想
西のイエスが左、東のブッダが右という配置が素敵。趣旨の違う言葉ではないかと感じるものもあったが、確かによく似ていて驚いた。真理はひとつである、とブッダは言った。イエスブッダの言葉や態度に重なることが多いのは、奇妙な一致などではなく、二人が同じひとつの方向を見つめて立っていたからではないだろうか。
読了日:10月15日 著者:マーカス・ボーグ
日本人の知らない「クレムリン・メソッド」-世界を動かす11の原理日本人の知らない「クレムリン・メソッド」-世界を動かす11の原理感想
必要な情報のほとんどは公開情報から手に入れることができる。他の作家が語っているのを読んだことがあるが、北野氏の説明には説得力があった。異なる情報ピラミッドに属する複数のソースに当たるべし、という「第8の原理」は特に目から鱗だった。改行が極めて多く、文章も砕けていて、良くも悪くも読みやすいメルマガの書籍化のような本だった。
読了日:10月16日 著者:北野幸伯
チェルノブイリの祈り――未来の物語 (岩波現代文庫)チェルノブイリの祈り――未来の物語 (岩波現代文庫)感想
外の人間は、独裁国家を信じていた国民を「洗脳」の一言で片付けて哀れに思うことができる。しかし彼らの多くは、地面を失うような不安と空虚感に襲われたのだろう。教科書を読むだけでは感じられないことだ。我々は他人事だと思っているが、このようなことは独裁国家でなくても常に起こり得るのではないかと思わずにはいられない。「擲弾筒やガス室を手にした人間も、私たちを皆殺しにすることはできませんでした。しかし原子力を手にした人間なら……。」(204) 核兵器原発は何が違うのか。薄れ掛けていた危機意識が蘇った。
読了日:10月17日 著者:スベトラーナ・アレクシエービッチ
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
読了日:10月23日 著者:岸見一郎,古賀史健
こころ (岩波文庫)こころ (岩波文庫)感想
再読。高校生の時、レポート課題で読み込んだつもりになっていたが、当時の心には響かなかったのか、忘れていただけか、新鮮に感じる箇所が多々あった。毎度発見のあるものこそ良き文学だと聞く。疑問点を探していくようなやり方で読んだ初めての文学作品のため、今もあれこれと考えたくなった。そもそもこの書物は何なのだろう。出版物?遺書?先生の奥さんは生きているのか。飛び出していった「私」は家族とどうなって、その後どう暮らしているのだろう。
読了日:10月25日 著者:夏目漱石
イニシエーション・ラブ (文春文庫)イニシエーション・ラブ (文春文庫)感想
バラエティ番組でタレントが勧めていたのを思い出して手に取った。面白かったが、身構えて挑んだためにおよそ予想できてしまい、本書がもともと持っていたほどの破壊力は体感できなかったのが残念。どんでん返し系の作品の宣伝は、販促と読者を驚かせる意外性とのバランスが難しそうだ。
読了日:10月28日 著者:乾くるみ
お気に召すまま (新潮文庫)お気に召すまま (新潮文庫)感想
冒頭の重苦しさはどこへやら、正真正銘の喜劇。恋愛面で画策する女性登場人物を気に入ることはあまりないのだが、本作のロザリンドはとても魅力的だった。外見や心根が美しいだけでなく、何より機転が利いて聡明。企てが露見しないあたり完璧すぎていかにもフィクションなのだが、そこがシェイクスピアの魅力なのかもしれない。最近は「リアルさ」を売りにした劇をよく目にする。劇らしい劇も素敵ではないか。
読了日:10月29日 著者:ウィリアムシェイクスピア
遠藤周作で読むイエスと十二人の弟子 (とんぼの本)遠藤周作で読むイエスと十二人の弟子 (とんぼの本)感想
特に際立ったところもない庶民から選ばれたへっぽこの弟子たちが、師の逮捕に際して一目散に逃げた弱い彼らが、イエスの死と復活を境に強くなっていった、という流れが強調されている。弱かった弟子たちはイエスとともに死に、そして生まれ変わった(復活した)のだろう。遠藤周作に言わせれば、弟子だけでなくイエスもひたすらに弱い存在らしい。弟子はともかくイエスの方は、生前から立派な存在として描かれることが多いので、遠藤がキリスト教徒であることを考えると特異なように感じる。 使徒列伝の文章がやたらと面白かった。
読了日:10月31日 著者:遠藤周作,遠藤順子

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