2015年6月

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2015年6月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2154ページ
ナイス数:20ナイス

人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))感想
主人公の人間観は、なかなか本質を突いているように思う。太宰が聖書に親しんでいたこともあって、手記からは葉蔵の宗教的な思考の深さが見て取れる。にも関わらず、彼の人生は誰がどう見ても、決して(社会的に)善いものではなかった。堕落した人生を送る人を見る時、その人の内面まで否定したくなるのが普通だが、必ずしもそういう人が根っこから腐り落ちているとは限らないのではないかと思った。葉蔵は少なくとも私よりは余程深く、ものを考えて生きている。
読了日:6月1日 著者:太宰治
90分でわかるカント (90分でわかるシリーズ)90分でわかるカント (90分でわかるシリーズ)感想
90分もかからない、入門の入門くらいの読み易さだった。 カントがどのような人であったかというところから入って、後半では少し著作の抜粋に触れる。哲学書は難しい言葉がひたすら並んでいて、しかも分厚いために頭を抱えるのだが、この本では引用箇所が短く絞られているので、一文ずつじっくりと考えながら読めた。全体の長さに関わらず、哲学書とは本来こうやって読むものなんだろうなあ……心の余裕を持ちたい(笑)
読了日:6月2日 著者:ポール・スタラザーン
太宰治を読む―梅光女学院大学公開講座〈第45集〉 (笠間ライブラリー)太宰治を読む―梅光女学院大学公開講座〈第45集〉 (笠間ライブラリー)
読了日:6月4日 著者:
愛は「死んでもいいということ」愛は「死んでもいいということ」感想
アガペー!!!という雰囲気のタイトルだが、エロスとフィリアにも言及する。修道生活がエロスの愛によるもの、というのは驚きだった。前半はふんふんなるほど、という感じで読んでいたのだが、後半はしばしば心を揺さぶられた。
読了日:6月11日 著者:森一弘
アウシュビッツの聖者コルベ神父 (聖母文庫)アウシュビッツの聖者コルベ神父 (聖母文庫)感想
コルベ神父の本といえばアウシュビッツに大半のページを割いたものが多いが、これは生涯の伝記。修道院にてコルベは宣教に関する新しい意見を多く出し、しばしば疑問視されたが、決して「従順」の誓いを破ることはなかったらしい。正しい考えは、正しいが故に、無理矢理押し通さなくとも自然と受け入れられるものだ、ということだと思う。「聖性は、ぜいたく品ではなく、義務です。(217)」確かに、キリストのように生きるとは、そういうことなんだろうなあ……コルベはまさしくキリストのように生きた人だと思う。
読了日:6月14日 著者:マリアヴィノフスカ
ひつじが丘 (講談社文庫)ひつじが丘 (講談社文庫)
読了日:6月16日 著者:三浦綾子
教皇ヨハネ・パウロ2世の詩―黙想ロ-マ三部作 (聖母文庫)教皇ヨハネ・パウロ2世の詩―黙想ロ-マ三部作 (聖母文庫)感想
ベネディクト16世による解説を読むだけでなんとなく感じるのだが、翻訳があまりよくない。詩に関しては、今度英訳を探して読んでみようと思う。
読了日:6月17日 著者:ヨハネス・パウルス,木鎌安雄
教皇ヨハネ・パウロ物語―『聖母の騎士』誌22記事再録 (聖母文庫)教皇ヨハネ・パウロ物語―『聖母の騎士』誌22記事再録 (聖母文庫)感想
本書を読むまで、ヨハネ・パウロ1世についてはお名前と短い在位期間のことしか知らなかった。彼のエピソードは現教皇フランシスコを彷彿とさせる。 ヨゼフ・ヒコ(浜田彦蔵)のことも初めて知った。途中まではジョン万次郎によく似た体験をしているが、洗礼を受け、帰化してアメリカ国籍を持ち、通訳として帰国したそうだ。興味があるので、後日改めて調べてみようと思う。
読了日:6月18日 著者:水浦征男
アキレスとカメアキレスとカメ感想
唸りながら読んだ。絵本風でぱっと見は易しいが、中学数学すら怪しい私には難しい難しい。私は「文系人間」を名乗るのもおこがましい「理系じゃない人間」だが、ご指摘の通りに「追いつけないなんてありえな〜い!」という発想をしてしまう。限りなく1に近いが1未満である0.999…の話で、少しだけ理解が進んだ気がした。
読了日:6月19日 著者:吉永良正
20世紀言語学入門 (講談社現代新書)20世紀言語学入門 (講談社現代新書)感想
言語学に触れるのは初めてで、予備知識が一切ない状態で読んだためか、専門用語のオンパレードに目が回りそうだった。新しい分野に手を出す難しさを改めて実感したが、言語学への興味も湧いた。機会があれば、より入門的な本を読んでみたい。
読了日:6月23日 著者:加賀野井秀一
いのちの福音〈ペトロ文庫〉いのちの福音〈ペトロ文庫〉
読了日:6月30日 著者:教皇ヨハネ・パウロ二世

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