2017年07月

心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)感想
第六巻。最終章には心を掻き乱されて、ひぃひぃと浅い呼吸で転げ回りながら読んだ。澪の性格からしても、シリーズのコンセプトからしても、いずれこの結論に至るであろうことは分かっていたけれど……。人生を大きく変える決断を立て続けに迫られて、澪にとって苦しい季節だっただろう。読者も胃、というより心臓をキリキリさせながら固唾を飲んで見守った。立場上許されないのだろうが、小松原の方がつる屋の料理人として来てくれればいいのにと思わずにいられない。
読了日:07月01日 著者:高田 郁
南総里見八犬伝〈2〉五犬士走る南総里見八犬伝〈2〉五犬士走る感想
再読。
読了日:07月02日 著者:滝沢 馬琴,浜 たかや
また、桜の国でまた、桜の国で感想
「ナニ人である」とは何なのか。ドイツによる侵攻以前のワルシャワには、ユダヤ人を微妙な距離感を持ちつつ内包する「ポーランド人」が暮らしていた。だが侵攻後はより細かく区別され、心身共に引き離されていく。一方主人公は当時の日本とは異なる立場を選ぶが、それは祖国を捨てる覚悟ではなく、むしろ「日本人である」という自覚のもとになされた。区別が溝を深める一方で、自覚は壁を突破し友に駆け寄る力の源ともなる。対極的な二つの態度は紙一重だ。「区別」が再び顕在化している時代だが、これを覆すことはできるだろうか。
読了日:07月07日 著者:須賀 しのぶ
帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)
読了日:07月08日 著者:ティムール・ヴェルメシュ