2019年

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2019年の読書メーター
読んだ本の数:25
読んだページ数:7049
ナイス数:248

ゴシックとは何か―大聖堂の精神史 (ちくま学芸文庫)ゴシックとは何か―大聖堂の精神史 (ちくま学芸文庫)感想
再読。久々に読んだが本当に面白い。どうも気に入らないらしいものに対し、ここまで露骨にしなくても思うほど辛口な酒井氏。以前読んだ頃はむしろそれが小気味よかったのだが、再読までの間にケルン大聖堂に惚れ込んでしまったので、「最も生命力がない大聖堂」「死せる石塊」というくだりに差し掛かり、好きな本なだけにショックを受ける私であった。しかもこの一例でドイツのゴシックリヴァイバルそのものを一刀両断である。やはりフランス贔屓のドイツ嫌いなのか?いずれにしてもあんまりだあ。
読了日:01月11日 著者:酒井 健
海外で恥をかかない世界の新常識 (集英社文庫)海外で恥をかかない世界の新常識 (集英社文庫)感想
再読。今回は横着をせず、逐一地図で位置関係を確認したり、各国の公用語がどういう見た目をしているのかを調べてみたりと、寄り道をしながら丁寧に読んだ。『世界の新常識』という陳腐なタイトルは相変わらず気に入らないが、最低限知っておくべき戦争、年号、革命などがコンパクトにまとまっていて良書である。旅行の思い出など身近な情報を余白に書き加えていくことで、より面白い本になると思う。
読了日:01月12日 著者:池上 彰
緋色の研究【新訳版】 (創元推理文庫)緋色の研究【新訳版】 (創元推理文庫)感想
再読。数年前より英国ドラマ『SHERLOCK』のファンで、原作を数冊買ってあったのだが、あまり読めていなかった。先日ロンドンでロケ地巡りをした、その追い風に乗って今度こそ完走したい。 本作は後半が始まるなりベーカー街は跡形もなく消え失せ、男がなぜ殺人を犯すに至ったのかが語られる。主役二人を目当てに『ホームズ』を読んでいる身としては、ホームズ無し、ワトソン無し、おまけにロンドンに代わり私の苦手とする荒涼としたアメリカが舞台ときて、ここを読むのはややしんどかった……。
読了日:01月14日 著者:アーサー・コナン・ドイル
四人の署名【新訳版】 (創元推理文庫)四人の署名【新訳版】 (創元推理文庫)感想
再読。内容が新鮮なのでてっきり初読と思っていたら、読了登録してしっかり感想まで書いてあった(笑)「六マイルほどテクる元気はあるかい?」…ホームズの突然調子っぱずれになる語彙にも慣れてきた。本作の挿絵は『緋色の研究』よりも人物のイメージに合っていて好みだ。 前回は米ユタ州にあった事件の発端が、今回はインドにある。古びない名作とはいえ、あからさまな人種差別のオンパレードには時代を感じる。特に「アンダマン諸島の先住民」は一瞬たりとも人間として扱われることがなく、百科事典の記述にはぞっとさせられる。(128)
読了日:01月15日 著者:アーサー・コナン・ドイル
石川くん (集英社文庫)石川くん (集英社文庫)感想
なんだろう、何度読んでもページをめくるたびに笑い転げていた二年前よりも、なんだか冷静に読み返した。啄木の歌はいいなあ。より身近でよっぽど読みやすい言葉で書かれている「現代語訳」よりも心に染み入る気がするから、ことばは不思議だ。 本書の大部分を占める石川くんへのメッセージと短歌も勿論笑えるのだが、同じ枡野氏の手による巻末の「石川くん年表」は、凡人でも面白がって読める貴重な年表だ。
読了日:01月15日 著者:枡野 浩一
回想のシャーロック・ホームズ【新訳版】 (創元推理文庫)回想のシャーロック・ホームズ【新訳版】 (創元推理文庫)感想
ホームズ四作目。『冒険』に比べて話が複雑化し、幕引きもすっきりしないものが増えた感がある。後半の数作品と『株式売買店員』が面白かった。最終編は解説にもあるようにあまりに唐突すぎる。モリアーティが出てくる話がどのように終わるのかをどこかで聞きかじっていたので、彼への言及なしにページ数が減っていくのに戸惑った。飽き飽きしたドイルが一刻も早くホームズを「処分」してしまいたかった、その焦燥感のようなものすら感じさせる慌ただしい編。これで次巻はどう始まるのか?まだ手元にないのが悔しい!
読了日:01月20日 著者:アーサー・コナン・ドイル
世界音痴〔文庫〕 (小学館文庫)世界音痴〔文庫〕 (小学館文庫)感想
文庫で再読。穂村エッセイは大方そうなのだが、読んでいると「やれやれ、この子はまったくもう」というオカン的な気分と、まるで自分のことを全て見透して書かれてしまったような気分が同居を始めるので、何度読んでも変な読後感になる。母性愛と自己愛を同時に感じると言ったら流石に大袈裟だろうか。「好き」でも「愛してる」でもなく、「ファンである」よりもむしろ「愛おしい」という表現が一番しっくりくる、それが穂村弘。笑
読了日:01月21日 著者:穂村 弘
バスカヴィル家の犬 (創元推理文庫)バスカヴィル家の犬 (創元推理文庫)感想
ホームズ五作目。『SHERLOCK』で一番のお気に入りエピソードの原作にあたるので大変楽しみにしていたし、こちらも目下一番好きな作品になった。ホームズの不在により、いつも以上に読者を謎の中に取り残したまま話は進んでいくのだが、薄暗くじめっとした風景描写の不気味さ、魔犬、見えない監視者、怪しげな数組の男女など、ワトソンらが感じていた先の見えない恐怖を共有するようでハラハラした。特に「監視者」のくだりは正体を予め知っていたにも関わらず、それを暴きにいくワトソンの鼓動と殺した息遣いが聴こえるようだった。
読了日:01月28日 著者:アーサー・コナン・ドイル
ドイツ語エッセイ 笑うときにも真面目なんです (音声DL BOOK)ドイツ語エッセイ 笑うときにも真面目なんです (音声DL BOOK)感想
再読。ドイツ人通訳者が日本語で書いたエッセイを、ドイツ語に訳し戻して対訳的に掲載したもの。一年半前の初読時には、左側を読む日が近いとは思ってもみなかったなあ…と何やら感慨深い。著者の思う「ドイツ人あるある」が時に自虐的な表現を交えてユーモラスに紹介されていて面白い。とくに表題作の輝きたるや。「カーニバル会議」という名称へのツッコミ、わざわざ笑いどころをお知らせするファンファーレ、「これから面白いことを言うぞ!」と宣言してから本で「勉強」したジョークを語るサラリーマンなど、ドイツ人にも大ウケであった。
読了日:01月28日 著者:マライ・メントライン
シャーロック・ホームズの復活 (創元推理文庫)シャーロック・ホームズの復活 (創元推理文庫)感想
六作目。短編集として『冒険』と同様に面白い。前々巻で死んだと思われていたホームズがワトソンのもとに戻る。タイトルは『帰還』『生還』など複数あるようだが、彼が「生還」したのは物語が始まる三年前の話であり、ベーカー街の名探偵ホームズが『復活』する、という本書の訳の方が私にはしっくりくる。 第一編「空屋の冒険」では、普段ならば内から外を見るばかりだった221Bを通りの反対側から見守るという景色の変化が、闇と埃の中で息を潜める非日常感をよりスリリングなものにしている。いわば特別編だろうが、本書一番のお気に入りだ。
読了日:02月06日 著者:アーサー・コナン・ドイル
恐怖の谷【新訳版】 (創元推理文庫)恐怖の谷【新訳版】 (創元推理文庫)感想
ホームズ七作目。『緋色の研究』と同じパターンで、後半から仕切り直し、閉鎖的な集団に関する前日譚がアメリカを舞台に始まる。始めこそ勘弁と思ったが、これがとても面白く、途中から『ホームズ』を読んでいることさえ忘れかけるほどのめり込んだ。しかしそれにしても、連載で読んでいた当時のファンたちは少しかわいそうだ。 前後編共に「ジャック」の正体にまつわるサプライズがある。後半のものはあまりに劇的だったので、種明かしの行にぶつかってから数秒思考停止した。幕切れはあっさり。モリアーティが表立って出てくることはないのか?
読了日:02月07日 著者:アーサー・コナン・ドイル
小さなトロールと大きな洪水 (講談社文庫)小さなトロールと大きな洪水 (講談社文庫)感想
約四年振りの再読。小説のムーミンはここまで児童書然としていただろうか、という印象。礼儀正しいムーミン親子、実は理想郷とも言えないお菓子の国、親切が親切を呼ぶ「おこったコウノトリ」とのやりとりなど、明らかに(あからさまに)子供の情操教育を念頭において書かれている。中紙が上質で広告がいろいろついているのは、一冊の文庫本にするには短すぎたからか。本作が初めて世に出た当時も、そのペラペラな小冊子はあまり相手にされなかったそうだ。
読了日:02月07日 著者:トーベ・ヤンソン
新装版 ムーミン谷の彗星 (講談社文庫)新装版 ムーミン谷の彗星 (講談社文庫)感想
再読。人やそれを取り巻く世界がいかにちっぽけで吹けば飛ぶような弱い存在かを吹き込まれ、ムーミンとスニフが不安を抱くところから物語が始まる。あと四日で全てが壊れてしまうかも、という中にも小さなロマンスや楽しいダンスパーティがあり、物語は冒険のわくわくを失わない。それを支えているのは子供たちの「うちにさえ着けば大丈夫」という無根拠かつ確かな心の支えであり、その要はママへの絶大な信頼であろう。息子の帰還を疑わず、口笛まで吹きながらケーキを用意して待っている。『洪水』に続き、「母は強し」の権化のようなママだ。
読了日:02月07日 著者:トーベ・ヤンソン
新装版 たのしいムーミン一家 (講談社文庫)新装版 たのしいムーミン一家 (講談社文庫)感想
再読。一般的なムーミンのイメージの源泉はこのあたりなのだろう。『洪水』『彗星』では前面に出ていた大災害と死への不安は鳴りを潜めているし、嵐や大時化の描写はあるにしても、同二作のように彼らの命を脅かす自然の脅威というよりは、冒険のロマンといった風情である。数年前の夏にフィンランドを訪れたが、本当に日が長いので寝付くのが大変なほどだった。明るく涼しい北欧の夏の夕べ、澄んだ空気の中でパーティを楽しむ賑やかなムーミン谷連中の様子が目に浮かぶ。
読了日:02月08日 著者:トーベ・ヤンソン
新装版 ムーミンパパの思い出 (講談社文庫)新装版 ムーミンパパの思い出 (講談社文庫)感想
再読。「個性的なキャラクター」というと使い古された表現だが、口煩いだけと鼻つまみ者のヘムレンおばさんや、かわいそうな目にあってばかりの善良なエドワードなどを見ていると、すべてのキャラが人の持てるあらゆる個性のデフォルメのようだ。著者は優れた人間観察能力の持ち主だったのだと思う。特に印象に残ったのはパパの「精神的危機」のくだり。自信家でいつも素晴らしいことを思い描いていそうなパパにでさえ、親友が王様の引き抜きを受けて去ってしまったような時、何もかも手につかず、うまくいかない心地で塞ぎこむことがあるのだ。
読了日:02月11日 著者:トーベ・ヤンソン
デンマーク語のしくみ《新版》 (言葉のしくみシリーズ)デンマーク語のしくみ《新版》 (言葉のしくみシリーズ)感想
ドイツ語に続き『しくみ』シリーズ二作目。8頁目、早々に現れる「デンマーク語の発音で唯一練習を必要とするであろう音がrの発音です」の時点で眉唾ものに見えるのだが……。「まずはローマ字読み」というのも、フランス語以上に綴りと発音の関係が複雑なデンマーク語の学習においてはほぼ通用しないのではないか。「例外」の説明は後からなされるのだが、学習のハードルを下げようとするあまり言い過ぎているような。初級文法に一通り触れた後、記憶の整理に読むのに適していると思う。
読了日:02月17日 著者:鈴木 雅子
ドイツ方言学―ことばの日常に迫るドイツ方言学―ことばの日常に迫る感想
ドイツの方言は大別して3種類。北の低地ドイツ語、中部ドイツ語、南の上部ドイツ語である。低地と中部の西側は「第二次子音推移」の影響が少なく、標準語のpf/fがp、tz/sがt、chがkに置き換えられる(というよりも諸方言が先にあり、標準語が変化後の姿であるという発想が必要である)。私はケルン(リプアーリ)方言に興味があるので、オランダ語や英語、スウェーデン語を絡めたこれらの地域の方言に関する記述が一番面白かった。また、ベルリンやライプツィヒドレスデンなど東の都市名の一部はスラブ語由来であるというのも驚き。
読了日:06月08日 著者:河崎 靖
マンガで教養【CD付】はじめてのクラシック (マンガで教養シリーズ)マンガで教養【CD付】はじめてのクラシック (マンガで教養シリーズ)
読了日:07月11日 著者: 
こころ (岩波文庫)こころ (岩波文庫)感想
何度目の再読だろう?このところ集中力を欠いていてなかなか本を読めなかったのが、ひょんなことから本書を手に取ってみたら驚くほど素直に読めた。 私と先生はなんの共通点も見出せないと言っても過言でないほど違う人生を歩んでいるのに、場面場面で漱石が抉り出して見せる先生の心の動きは私もよく知っているもので、毎度驚かされる。この作品を初めて読み込んだのは高校生の時だが、あれから何年も経って、今、先生がより近い存在になったかのように感じる。老後まで大切に読み返す作品になると思う。
読了日:11月11日 著者:夏目 漱石
本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)
読了日:11月13日 著者:穂村 弘
Hygge - ein Lebensgefuehl, das einfach gluecklich machtHygge - ein Lebensgefuehl, das einfach gluecklich macht感想
『ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」の作り方』ドイツ語版。世界一幸福と言われるデンマーク人が大切にする概念"hygge"と、hyggeligなモノ、状態、アクティビティが紹介されている。居心地の良さがキモであり、典型的なのは揺れる蝋燭の明かりや薪の爆ぜる音、暖かな家の中で聞く嵐の音、手作りケーキと熱いコーヒー、毛布に包まっての読書、気のおけない友人とのキャンプ等々。 文法も単語も平易で、スタミナさえあればB2程度でスラスラ読める理想的な本。日本語では読まなかった類の本だが内容もデザインも気に入った。
読了日:11月13日 著者:Meik Wiking
英語多読 すべての悩みは量が解決する!英語多読 すべての悩みは量が解決する!
読了日:12月09日 著者:繁村 一義
Die Drei Koenige: Koeln-KrimiDie Drei Koenige: Koeln-Krimi感想
表紙にKöln-Krimi(ケルンのクリミナル小説)と明記されているとおり、ケルンを舞台にした刑事モノで、大聖堂やライナウハーフェン、フリューなど観光客にも馴染み深いスポットやケルン方言がしばしば登場する。旧正書法で書かれている(daß等)ようだが、移民の文法ミスをいちいち指摘する登場人物がいて、学習者としては嬉しい設計。先日のHyggeよりレベルが高く、はじめはしんどかったが、過去と現在が繋がって物語が加速し始めた頃から俄然読みやすくなった。
読了日:12月19日 著者:Paul Schaffrath
Harry Potter Und der Stein der WeisenHarry Potter Und der Stein der Weisen感想
ドイツ語版『賢者の石』。2年ほど前に買ってあったのをようやく読んだ。子供時代に邦訳を擦り切れるほど読んだシリーズなのも手伝ってか、読むだけなら辞書要らず、数日で完読でき、自信にも繋がってとても楽しかった。duzen/siezenの使い分けや、emporやgen等の文学的な表現の発見など、文学作品ならではのドイツ語の楽しみ方もあった。それにしても表紙絵のセンス……
読了日:12月22日 著者:J K Rowling
Atemlose Stille: OWL-KrimiAtemlose Stille: OWL-Krimi感想
ドイツの刑事モノ。事件を追う側のコンビが恋愛関係にあり、それが物語に絡む展開は本来好みではないのだが、それにしても面白く、展開も早いので今回は時間をあけずに読むことができた。途中で実は続き物の2冊目だと気付いたので、他の蔵書を片付けたら1冊目も取り寄せて読んでみようと思う。(この後も続きそうだがまだ発表されていない。)まだ通算4冊目だが、ドイツ語のペーパーバックを読むのに少し慣れてきた気がする。
読了日:12月29日 著者:Meike Messal

読書メーター

2018年

2018年の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:4542
ナイス数:139

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)
読了日:01月02日 著者:カズオ・イシグロ
福音のタネ・笑いのネタ福音のタネ・笑いのネタ感想
地域の図書館でたまたま目に止まった本。(サイン入り!)日本基督教団の牧師が信徒向けの雑誌に執筆していた連載コラムの書籍化である。キリスト教の身内ジョーク(心なしか「長くつまらなくて眠い説教」のネタが多い)に始まり、聖書と信仰にまつわる有用かつ含蓄とユーモアに富んだエッセイが続く。印象に残ったのは十戒の話。口語訳聖書では「言葉を用いて用心させる」を意味する「誡」の字で表されている。さらに、ヘブライ語では命令法(あなたは殺してはならない)ではなく直接法(あなたは殺さない)で書かれているのだとか。
読了日:01月25日 著者:山北 宣久
聖書考古学 - 遺跡が語る史実 (中公新書)聖書考古学 - 遺跡が語る史実 (中公新書)
読了日:01月26日 著者:長谷川 修一
海外で恥をかかない世界の新常識 (集英社文庫)海外で恥をかかない世界の新常識 (集英社文庫)感想
輪をかけて気楽な文体。控えめでありながら、よく見るとポップでかわいい表紙。ほんの3回ページを捲るだけで都市、国家の特徴や歴史を概観できるほか、著者自身の体験やおすすめスポットやグルメ、ちょっとした豆知識なども添えられている。よくある池上本(?)とは一味違う構成なのに、どうしてこんなチンケなタイトルをつけてしまったのだろうか。「池上流 世界の歩き方」という絶妙なフレーズを思いついていながら!なぜ!本当に勿体ない。
読了日:01月27日 著者:池上 彰
新編 ベートーヴェンの手紙〈上〉 (岩波文庫)新編 ベートーヴェンの手紙〈上〉 (岩波文庫)感想
ベートーヴェンが友人や恋人、版元に書き送った書簡のうち、その年の彼の様子がわかるものを選りすぐり、さらに丁寧な解説と註を付したもの。音楽史に輝く彼の偉大さや気難しげに眉間に皺した肖像画に阻まれて見えなくなっていた、彼のひたむきで繊細な人柄を感じられる。ベートーヴェンどころか音楽に疎い私ですら、本書を読んでいるうちにどんどん彼が好き、というよりもむしろ、愛おしい気持ちになっていった(笑)
読了日:01月30日 著者: 
ゲーテさんこんばんはゲーテさんこんばんは
読了日:02月10日 著者:池内 紀
鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。
読了日:02月14日 著者:川上 和人
旧約聖書の預言者たち (NHKライブラリー (65))旧約聖書の預言者たち (NHKライブラリー (65))
読了日:02月15日 著者:雨宮 慧
あの会社はこうして潰れた (日経プレミアシリーズ)あの会社はこうして潰れた (日経プレミアシリーズ)
読了日:02月16日 著者:帝国データバンク情報部藤森徹
わたしの外国語学習法 (ちくま学芸文庫)わたしの外国語学習法 (ちくま学芸文庫)感想
本書は外国語学習を苦痛として手っ取り早い具体的な方法論を求めている人には、あまり向かないと思われる。むしろ、外国語への興味はあるが今ひとつ学習に力が入らない者、あるいは筆者同様、すでに楽しく学んでいる者のモチベーションを刺激する。様々な言語への言及があり興味深い。著者によれば、学習の結果=(消費された時間+意欲)÷羞恥心、という等式が成り立つ。散々言われていることだが、日本人は特に分母が大きいのだろう。著者の一番の勧めは、やはり本を読むことである。教科書は得手不得手が同じ自国の人間が書いたものを使う。
読了日:02月22日 著者:ロンブ カトー
スウィングしなけりゃ意味がないスウィングしなけりゃ意味がない
読了日:02月23日 著者:佐藤 亜紀
モーツァルトの手紙 上―その生涯のロマン (岩波文庫 青 504-1)モーツァルトの手紙 上―その生涯のロマン (岩波文庫 青 504-1)感想
上巻は1769年(13歳)から81年(25歳)まで。ベートーヴェンのものと異なり、解説に多く紙幅を割かないかわりに収録数を多くとっている。殆どがモーツアルトの手によるものだが、実に具体的また感情的に書かれているので、衝動的で熱し易く冷め易い息子の様子に気を揉んであれこれと口を出す父レオポルトの姿まで目に浮かぶようだった。それにしてもよく書く。コロレドとの決裂のあたり、期待した反応を父から得られていないことは文面から明らかであり、返信が嫌になりそうなものだが、引っ切り無しに書き送っているのが不思議だ。
読了日:03月04日 著者:ウォルフガング・モーツァルト
最後はなぜかうまくいくイタリア人最後はなぜかうまくいくイタリア人
読了日:03月10日 著者:宮嶋 勲
バッハの生涯と芸術 (岩波文庫)バッハの生涯と芸術 (岩波文庫)
読了日:03月13日 著者:J.N. フォルケル
はじめてのオーケストラ・スコア―スコアの読み方ハンドブックはじめてのオーケストラ・スコア―スコアの読み方ハンドブック感想
音符は読めるがオーケストラの知識がない、楽器の区別も怪しい…でもフルスコアを見ながらクラシック音楽を聴きたい!という背伸びの手助けをしてくれる入門書。オーケストラの一般的な配置や弦楽器の奏法など、知っていれば演奏を見聴きするのが楽しくなるような基礎知識ばかりである。各楽器や奏法が活躍する曲の該当箇所を示してくれるのはよいが、素人はその曲のスコアを持たず何小節かが分からないので、DL音声が欲しかった。 「コル・レーニョ奏法」の欄から幻想交響曲に出会う。これがとんでもない曲で、聴きながら一気に汗をかいた。
読了日:03月14日 著者:野本 由紀夫
ヘッセ詩集 (新潮文庫)ヘッセ詩集 (新潮文庫)
読了日:03月15日 著者:ヘッセ
デミアン (新潮文庫)デミアン (新潮文庫)
読了日:03月19日 著者:ヘッセ

読書メーター

2017年

2017年の読書メーター
読んだ本の数:131
読んだページ数:35744
ナイス数:844

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)夜を乗り越える(小学館よしもと新書)感想
太宰の死のくだりがあまりにも美しく、愛が溢れているので印象に残った。そのくせ『夜を乗り越える』という表題がそれを受けたものだとはとんと気づかず、最終盤の著者自身の言及でハッとさせられた。本をますます読みたくなるだけでなく、国語便覧をも開きたくなる本。教科書として使っていた頃は面白くなかったが、近頃にわかに読むのが楽しくなっている。
読了日:01月04日 著者:又吉 直樹
モモ (岩波少年文庫(127))モモ (岩波少年文庫(127))感想
初読。大人が読んでも面白いどころか、自分が子供の頃に読んでいたら一体どんな風に受け止めたのか、見当もつかない。エンデは「想像力」を奪ってしまうような現代のあり方を強く拒絶している。例えば語彙を増やしつつ楽しめるようなゲームだって、大人には一石二鳥に感じられるかもしれないが、ルールに一切触らせないという点で子供の発想力を奪っているのだ。「子供は遊ぶのが仕事」とよく言われるが、エンデはまさにこれを重んじた人だろう。本作と双璧をなす名作『はてしない物語』と合わせて、エンデの物語は想像力賛歌なのだ。
読了日:01月17日 著者:ミヒャエル・エンデ
スクラップ・アンド・ビルドスクラップ・アンド・ビルド
読了日:01月19日 著者:羽田 圭介
小説 君の名は。 (角川文庫)小説 君の名は。 (角川文庫)感想
映画を観てから予約したものがようやく届いた。平易な文体で読みやすかったが、内容が映画に忠実(解説によれば逆でもある)なだけに、一種の翻訳のように感じてしまう。やはりあの美しい映像という言語で触れたい物語だった。
読了日:01月19日 著者:新海 誠
似ている英語似ている英語
読了日:02月02日 著者:おかべ たかし
日本会議の研究 (扶桑社新書)日本会議の研究 (扶桑社新書)
読了日:02月04日 著者:菅野 完
女子学生はなぜ就活で騙されるのか 志望企業全滅まっしぐらの罠 (朝日新書)女子学生はなぜ就活で騙されるのか 志望企業全滅まっしぐらの罠 (朝日新書)感想
『女子学生は〜』というタイトルでは勿体ない。女子学生の目には止まるだろうが、男子学生が自分には関係のない本だと思い込んでしまうだろう。(実際に宣伝効果としてどうだったのかは見当もつかない) 本書は学生の持ってしまいがちな「就活の常識」が、周りから植え付けられた先入観や古い情報、必ずしも学生に親身ではない就活サイトや採用する企業の商業的な思惑、勘違いなどから構成されがちであることを指摘している。就職の歴史上、女子学生はことさら気をつけねばならないが、決して女子学生にしか当てはまらないことばかりではない。
読了日:02月06日 著者:石渡嶺司
Sherlock: A Study in Pink Audio Pack (Scholastic Readers)Sherlock: A Study in Pink Audio Pack (Scholastic Readers)感想
以前読んだリーダーズがあまりにも退屈だったので食わず嫌いしてきたが、本書は楽しめた。文章が易しくお上品になっているので、字幕にかじりついてドラマを観ている身としては「ああ、あれがこうなるのか」と感心する。元のままでは言葉足らずと思ってか、説明的になった台詞もある。なぜかついでにジョンの射撃の腕も上がった。
読了日:02月06日 著者:Paul Shipton
吾輩は猫である (岩波文庫)吾輩は猫である (岩波文庫)感想
解説に「少しぐずぐずといい淀んだりしているとたちまちあとがつかえてしまいそうな、溢れるように湧き出す豊かな言語と歯切れのいい文体」とあるが、まさにその通りである。しかも愉快で、友人が碁石を打った時の「迷亭先生今度はまるで関係のない方向へぴしゃりと一石を下した」(438)という一文にすら、別段面白くもない内容なのにふふっとしてしまう。口語とはいえ漱石の日本語は古さ、ひいては格調高さを感じさせるため、その文体でありがちな日常がコミカルに描かれているというギャップがたまらないのだ。恐らく現代人の特権である。
読了日:03月04日 著者:夏目 漱石
最後の医者は桜を見上げて君を想う (TO文庫)最後の医者は桜を見上げて君を想う (TO文庫)
読了日:03月04日 著者:二宮敦人
考える短歌―作る手ほどき、読む技術 (新潮新書)考える短歌―作る手ほどき、読む技術 (新潮新書)感想
「作る手ほどき、読む技術」。口耳に心地よい副題である。未熟のせいか、私はどうも「字余り」に過敏なようで、添削後でも収まりの悪さを感じる歌がいくつかあった。それでも殆どが俵氏のアドバイスに磨かれて輝きを増した歌ばかりである。紹介された歌の中では「体温計くわえて窓に額つけ『ゆひら』とさわぐ雪のことかよ」(穂村弘)「『雪が見たい』『なら見に来れば』簡単に行かれっこない受話器の向こう」(菜穂、俵添削)などが気に入った。今回初めて触れた現代短歌との相性は意外にいいかもしれない。(雪が好きなだけか?笑)
読了日:03月05日 著者:俵 万智
日出(いず)る国の工場日出(いず)る国の工場感想
モデルの杏さんがラジオで紹介しているのを聴いて読もうと思った本。筆者はまだ30代、出版は『ノルウェイの森』より少し早く、消しゴム工場の製品が「西ドイツ」に輸出されていた頃の作である。春樹作品はなかなか難しく自分には早いと感じることが多いが、本作は軽快かつゆるっとしていて終始面白かった。「です・ます」と「だ・である」が程よくミックスされた文章も心地よい。優れた文学者はみな喩えに秀でているものだが、なるほど村上春樹は上手いと思う表現がいくつもあった。CD工場の「凄さ」が説明不可能だというくだりなど。
読了日:03月05日 著者:村上 春樹
ゴシックとは何か―大聖堂の精神史 (ちくま学芸文庫)ゴシックとは何か―大聖堂の精神史 (ちくま学芸文庫)感想
大開墾運動のさなか、人々が失われた聖なる「森林」を求めて愛したのがゴシック建築、そして聖母(ノートルダム)である。彼らの惜しみない献金と権力者たちの出資があり、ゴシックは大きく発展したが、宗教改革の時代には軽蔑され、18世紀末の復権まで長い迫害の時代が横たわっている。ゴシックの特徴は「異種の面が排除しあうことなく混在している」点にあり、例えば合理と非理性、異教的なものや地域的なもの、複数の時代の建築様式などが平然と共存している。(229)区別・線引きを好む16世紀の合理主義には受け入れ難かったのだ。
読了日:04月04日 著者:酒井 健
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年感想
これが初めての春樹長編作品。先入観に反して、哲学書に見られる一見単なる言葉遊びかと思われるような難解な文章も、荒唐無稽な世界観もない。台詞等は確かに私自身の個人的な「現実」には則さないものの、ストーリーが予想よりも現実に根差していた。(ファンによれば、その点本作と『森』は例外的らしい)明らかにされぬままになった問題が多い割に、すっきりと纏まっている印象を受けた。また『日出る国の工場』の時も書いたが、比喩表現が詩的かつ的確で胸を打つ。ちなみに本作も杏さんの紹介で興味を持った本。
読了日:04月10日 著者:村上 春樹
マイ・ロスト・シティー (村上春樹翻訳ライブラリー)マイ・ロスト・シティー (村上春樹翻訳ライブラリー)感想
他館から『グレート・ギャッツビー』が届くまでの繋ぎとして。滑らかで心地よく、先を読みたいと引き込まれる文章で、通奏低音のように横たわる寂寞感、孤独感も好みだ。しかし読後感はなぜだか「とりあえず読み終わった」という感じで、強く印象に残ったものが特にない。自分にとって、今、読むべき本ではなかったのかもしれない。「残り火」「氷の宮殿」「失われた三時間」が好き。
読了日:04月10日 著者:フランシス・スコット フィッツジェラルド
はじめての短歌 (河出文庫 ほ 6-3)はじめての短歌 (河出文庫 ほ 6-3)感想
音や品詞の数などの論理よりも、詩らしいニュアンス、全体の雰囲気への言及に重きを置いている。文章の様子がややエッセイに近いのはそのためだろう。詩歌の添削は批判されやすいが、本書は逆に「改悪例」を挙げることでその問題を回避している。素人目にも「ダメな歌」なのが明らかで面白い。ちなみに本書は解説者によれば「ビジネス書」だそうだが、本編を読んでいる間は全くそのようには感じなかった。解説は最後についているから強烈な印象を残すが、あくまで他人の意見である。引っ張られすぎないようにしたい。
読了日:04月11日 著者:穂村 弘
愛蔵版 グレート・ギャツビー愛蔵版 グレート・ギャツビー感想
村上作品の食わず嫌いを改めようと読み始めて、これで四冊目。我々と同時代を生きる登場人物の息遣いを感じられる翻訳である。だがそれを「身近」と呼ぶかどうかはまた別の問題である。例えばドストエフスキーの描く人々は、時代も場所も境遇も性格も私とはかけ離れているが、確かに何かを自分と分かち合っていると思わせる。それは彼が人間の核のようなものを抉り出して描くからだ。一方フィッツジェラルドは、各個人を見ることで彼らの内にある人間を描こうとしているのではないか。著者の眼差しを共有できた読者と、そうでない者がいるのだ。
読了日:05月06日 著者:フランシス・スコット フィッツジェラルド,村上春樹
八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)感想
読者層が年配寄りの時代小説文庫の中で、髙田作品は多くの若い読者を抱えている気がする。そう感じ気になっていたのだが、ドラマ化を機にようやく手に取った。何よりの魅力は味覚に直接訴えてくる文章表現である。誰かに「美味しい」という台詞を言わせるだけでは、読者はその美味しさを体験できない。本作の「美味しさ」の表現はとても丁寧で光景を浮かび上がらせるので、料理(特に茶碗蒸し)の描写が堪らなかった。またストーリーを支える登場人物たちも、そのひたむきさと才で人を笑顔にする主人公を筆頭に、皆まっすぐで愛すべき人々である。
読了日:05月13日 著者:高田 郁
にょにょっ記にょにょっ記
読了日:05月16日 著者:穂村 弘
現実入門現実入門感想
これは小説作品と呼ぶこともできると思う。エッセイは文学なのだと再認識した読書だった。「いつもの穂村さんのエッセイ」を読んでいると思っていたのが、あとがきを読んで面食らい、タイトルを見直して、ううむと唸った。エッセイというものには多少の誇張や創作があるものだと思って読んでいるから、その余裕ごと著者の掌の上だったのだと気づく衝撃も大きい。どこまでが「現実」だったのか、考えずにはいられないのだ。感動のあまり感想が作品の構造に終始してしまったが、素直にエッセイとして読んでも当然のように面白い。たまらん!
読了日:05月16日 著者:穂村 弘
にょにょにょっ記にょにょにょっ記
読了日:06月01日 著者:穂村 弘,フジモト マサル
新装版 ハゲタカ2(上) (講談社文庫)新装版 ハゲタカ2(上) (講談社文庫)
読了日:06月04日 著者:真山 仁
車掌車掌
読了日:06月04日 著者:穂村 弘
国境のない生き方: 私をつくった本と旅 (小学館新書)国境のない生き方: 私をつくった本と旅 (小学館新書)感想
テルマエ・ロマエの原作を読み、著者が出演するいくつかの海外ロケ番組を観たことがあったので、彼女は只者ではないのだろうとは思っていたが、想像以上だった。私は「普通がいい」と言い続けながらやや特殊な道を来てしまったと思っていたが、著者の経験を知った今、胸を張って平々凡々だと言えそうだ。そもそも「普通」だの「普通じゃない」だのと判定しようとすること自体が下らないと思えてきた。 自叙伝だが、自慢げなところや押し付けがましさがなくて好感を持てる。
読了日:06月04日 著者:ヤマザキ マリ
心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)感想
第六巻。最終章には心を掻き乱されて、ひぃひぃと浅い呼吸で転げ回りながら読んだ。澪の性格からしても、シリーズのコンセプトからしても、いずれこの結論に至るであろうことは分かっていたけれど……。人生を大きく変える決断を立て続けに迫られて、澪にとって苦しい季節だっただろう。読者も胃、というより心臓をキリキリさせながら固唾を飲んで見守った。立場上許されないのだろうが、小松原の方がつる屋の料理人として来てくれればいいのにと思わずにいられない。
読了日:07月01日 著者:高田 郁
南総里見八犬伝〈2〉五犬士走る南総里見八犬伝〈2〉五犬士走る感想
再読。
読了日:07月02日 著者:滝沢 馬琴,浜 たかや
また、桜の国でまた、桜の国で感想
「ナニ人である」とは何なのか。ドイツによる侵攻以前のワルシャワには、ユダヤ人を微妙な距離感を持ちつつ内包する「ポーランド人」が暮らしていた。だが侵攻後はより細かく区別され、心身共に引き離されていく。一方主人公は当時の日本とは異なる立場を選ぶが、それは祖国を捨てる覚悟ではなく、むしろ「日本人である」という自覚のもとになされた。区別が溝を深める一方で、自覚は壁を突破し友に駆け寄る力の源ともなる。対極的な二つの態度は紙一重だ。「区別」が再び顕在化している時代だが、これを覆すことはできるだろうか。
読了日:07月07日 著者:須賀 しのぶ
帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)
読了日:07月08日 著者:ティムール・ヴェルメシュ
人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)
読了日:08月05日 著者:セネカ
ハイドハイド
読了日:08月20日 著者:ダニエル・ルヴィーン
九十歳。何がめでたい九十歳。何がめでたい
読了日:08月25日 著者:佐藤愛子
残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)
読了日:09月14日 著者:山崎将志
「やる! 」と決めたことが必ず続く24の法則「やる! 」と決めたことが必ず続く24の法則
読了日:09月14日 著者:森田 敏宏
モチーフで読む美術史 (ちくま文庫)モチーフで読む美術史 (ちくま文庫)
読了日:09月16日 著者:宮下規久朗
「要領がいい」と言われる人の、仕事と勉強を両立させる時間術「要領がいい」と言われる人の、仕事と勉強を両立させる時間術
読了日:09月16日 著者:佐藤 孝幸
ドイツ語のしくみ《新版》ドイツ語のしくみ《新版》感想
面白い!体系的な教本ではないが、ある程度基礎を抑えてから読むと、なぜそうなるのかが分かって飲み込みやすくなる。近頃ドイツ語にハマっており(近頃読了数が極端に落ちたのも専らそのせいなのだが)、独語版ロングマンとでも言えそうなLangenscheidtの辞書に早く乗り換えられるよう頑張ろうとハチマキを締め直した。
読了日:10月04日 著者:清野 智昭
あたりまえだけどなかなかできない説明のルール (アスカビジネス)あたりまえだけどなかなかできない説明のルール (アスカビジネス)
読了日:10月12日 著者:鶴野 充茂
野良猫を尊敬した日野良猫を尊敬した日
読了日:10月22日 著者:穂村 弘
若松英輔エッセイ集 悲しみの秘義若松英輔エッセイ集 悲しみの秘義
読了日:10月22日 著者:若松 英輔
一気にわかる! 池上彰の世界情勢2017 トランプ政権誕生編一気にわかる! 池上彰の世界情勢2017 トランプ政権誕生編
読了日:11月01日 著者:池上 彰
ひとかげ (幻冬舎文庫)ひとかげ (幻冬舎文庫)感想
知人の薦めで、初ばなな。カラッとした文章を書く方だと勝手に思っていたのだが(名前のイメージか?)、人の心の奥底を抉り出して差し出すような物語だった。ページ数はあまりないが確かに揺さぶられる。93年の作品を13年後にリメイクし、リメイク作「ひとかげ」と原作「とかげ」を同時収録したのが本書。緻密に丁寧に横糸を重ねていって織り上げられたような「ひとかげ」の方が、私の感性には合っていると感じた。
読了日:11月01日 著者:よしもと ばなな
帰ってきたヒトラー 下 (河出文庫)帰ってきたヒトラー 下 (河出文庫)感想
下巻、久々の再読。第32章以降、ヒトラーが一枚刃の剃刀を探し回っている、と思っていたら突如暴漢に襲われ政界の関心(感心)を一身に集める。物語が一気に動いて魅力的である。 映画では無慈悲に犬を撃ち殺す映像が手のひらを返したようなヒトラー批判に火をつけたが、原作では「動物保護党」と野良犬の劣悪な境遇(ドイツは屈指の犬好き国家と聞くので驚き)に関心を寄せている。原作からの逸脱を理由に映画を低く評価するファンが多い理由が少し分かった気がする。
読了日:11月01日 著者:ティムール ヴェルメシュ
四人の署名【新訳版】 (創元推理文庫)四人の署名【新訳版】 (創元推理文庫)感想
原作ホームズ第二巻。今回の過去編(後半部)は当事者の口から直接語られる形式であり、仕切り直して時代が遡る『緋色の研究』と比べて集中力が途切れない点で、より面白く読めた。ホームズが時折、突然に「いったいこいつ、どうしちゃったんだ?」「だめだめ、そりゃとんでもない大仕事だぜ」というような若々しい口調を漏らすので、都度面食らう。前巻からこうだったろうか。ショルトーが本来は悪人として登場していたとは、SHERLOCKのショルトーが好きなので、ややショック。次は初短編!幼少期に読んだものがあるのではと期待している。
読了日:11月04日 著者:アーサー・コナン・ドイル
「言葉にできる」は武器になる。「言葉にできる」は武器になる。感想
上手く話せない・月並みな言葉しか出てこない……いくら言葉遣いや間の取り方などのテクニックを学んでも、相手に訴えかけるべき内容がなければ言葉は空虚でしかない。本書でも、第3章にて効果的な言い回しの「型」は紹介される。しかし、中心的テーマは揺らぐことなく己の「内なる言葉」であり、言語化される前の思考の糸口・断片と向き合い、掬いあげて深め広げるプロセスについてだ。思いつく限り書き出して並び替えるという具体的な方法論は決して革新的なものではないが、説得力がある。
読了日:12月07日 著者:梅田 悟司
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)感想
SFは物語の一大ジャンルであるが、そうした「ジャンル」はあくまでも文学の手段の一つなのだと感じさせる作品だった。宇宙モノひとつとっても、「宇宙船は男のロマン!」なSFもあれば、政治哲学的な宇宙戦争SFもあり、本作のように人間存在の謎を問うSFもあるのだ。100分de名著はもとからいい番組だと思っていたが、『ソラリス』の回に至り改めて感心した。普段は「いつか読みたい本を見つけ、ざっくり知っておく」あるいは「すでに読んだ本の復習をする」ために観ていたが、今回は番組にネタバレされまいと大慌てで読む羽目になった。
読了日:12月21日 著者:スタニスワフ レム

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